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滑走路ランキング!(国内編)~滑走路の本数が多い空港はどこ?長さはどれぐらい?~

こんにちは。ころすけです。

飛行機が離着陸する場所と言えばどこでしょう?

そうです、滑走路ですね。

この滑走路ですが、例えば羽田空港や成田空港のような大きな空港では2本以上あって、長さも長いというイメージを誰しもが持っているかと思います。

では、「具体的にどこの空港では何本滑走路があって、長さはそれぞれどれぐらい?」と聞かれた場合、イメージすることはできるでしょうか?

今回は国内空港の滑走路について、その長さや本数について比較してみたいと思います。

滑走路2本以上の空港は数えるほど!ナンバー1は断トツで羽田空港!

まずは滑走路の本数について注目してみましょう。

下の図は成田空港の全体図になりますが、例えば成田空港ではAとBの2つの滑走路が平行に設置されていることが分かります。

成田空港の滑走路図

滑走路が複数あるということは、それだけたくさんの飛行機を一度に離着陸させることができますし、交差するように方向が異なる滑走路であれば風向きによる離着陸制限を緩和できることを意味します。

では、このように滑走路を2本以上備えている空港(定期旅客便の就航している空港に限る)は、国内にどれぐらいあるのでしょうか?

下の表にまとめてみました。

羽田空港(4本) A滑走路(16R/34L:3000m) B滑走路(04/22:2500m)
C滑走路(16L/34R:3360m) D滑走路(05/23:2500m)
成田空港(2本) A滑走路(16R/34L:4000m) B滑走路(16L/34R:2500m)
関西国際空港(2本) A滑走路(06R/24L:3500m) B滑走路(06L/24R:4000m)
伊丹空港(2本) A滑走路(14L/32R:1828m)※小型ジェット、プロペラ機用
B滑走路(14R/32L:3000m)
新千歳空港(2本)※ A滑走路(01L/19R:3000m) B滑走路(01R/19L:3000m)
那覇空港(2本) 第1滑走路(18L/36R:3000m) 第2滑走路(18R/36L:2700m)
茨城空港(2本) A滑走路(03L/21R:2700m) B滑走路(03R/21L:2700m)
仙台空港(2本) A滑走路(12/30:1200m)※小型飛行機用
B滑走路(09/27:3000m)
新潟空港(2本) A滑走路(04/22:1314m)※小型飛行機用
B滑走路(10/28:2500m)

※新千歳空港は航空自衛隊の千歳基地も合わせると4本の滑走路がありますが、民間機が通常使用する滑走路ではないので除外しています。

羽田空港が4本で最多。国内拠点空港は基本的に滑走路2本。

滑走路の本数では、見てのとおり羽田空港の4本が圧倒的に多く、国内では3本以上の滑走路を持つ唯一の空港になっています。

4本の内訳を見ると、磁方位160°-340°のA滑走路とC滑走路に加え、それらとほぼ直角なB滑走路(40°-220°)とD滑走路(50°-230°)の2本が設置されています。

これにより風向きが変化しても、できるだけ横風の影響を受けない運用が可能であることが分かります。

羽田空港以外を見ると、成田空港や新千歳空港、関西国際空港など国内の主要な空港では滑走路が2本設置されていて、那覇空港の第2滑走路は2020年3月26日から供用を開始したばかりです。

他にも福岡空港や中部国際空港でも2本目の滑走路建設が計画されており、計画中のものも含めて国内の拠点空港では基本的に滑走路が2本と言えそうですね。

ただし、主要空港では羽田空港を除いて複数ある滑走路は同じ向き、いわゆる平行滑走路になっていることが分かります。

滑走路の向きが同じでは横風時の運用で不利になる場合があり、横風用滑走路が当たり前の海外の空港と比較すると若干課題があるように思えます。

下図はアメリカのマイアミ空港の例ですが、4本の滑走路を備えていて、1本は他の3本に対して斜めの方位に配置されています。

アメリカでは地方の拠点空港であっても、滑走路が3本以上かつ横風用滑走路が設置されている場合が多いですね。

マイアミ空港の滑走路図

また意外なところで、仙台空港新潟空港でも滑走路が2本設置されています。

ですが、こちらはいずれも一方の滑走路が1500m以下と、ジェット旅客機を運航するには短すぎます。

これらの滑走路は主に単発のプロペラ機などの離着陸に使われているようです。

米軍や自衛隊関係の飛行場は滑走路2本以上が意外と多い。

先ほどはいわゆるエアラインが就航している空港のみをピックアップしてみましたが、こちらはそれ以外の自衛隊基地なども含めてまとめたものです。

嘉手納飛行場(2本)沖縄 05L/23R:3688m 05R/23L:3688m
鹿屋航空基地(2本)鹿児島 08R/26L:2250m 08L/26R:1200m
防府北基地(2本)山口 12/30:1480m 01/19:1180m
小月航空基地(2本)山口 17/35:1200m 12/30:900m
明野飛行場(2本)三重 13/31:500m 04/22:500m
松島基地(2本)宮城 07/25:2700m 15/33:1500m
八尾空港(2本)大阪 09/27:1490m 13/31:1200m

どうでしょう?意外に滑走路が2本ある飛行場は多いですね。

ですが、ジェット旅客機のような大型の飛行機が離着陸するわけではないですから、滑走路1本の長さは短めになっています。

長い滑走路を設置する場合に比べて、短い滑走路では敷地が狭くても2本目を設置することが可能ですから、そのあたりも滑走路2本の飛行場が多い理由の1つかもしれません。

滑走路の長さを比較!国内最長は4,000m!

先ほどは滑走路の本数に注目してみましたが、今度は滑走路1本の長さに注目してみましょう。

先ほどと同じく、定期旅客便が就航している空港の滑走路を長い順に並べると以下のようになります。(1500m未満の空港は除外)

4000m (13124ft) 成田空港(16R/34L:A滑走路) 関西国際空港(06L/24R:B滑走路)
3500m(11483ft) 中部国際空港(18/36) 関西国際空港(06R/24L:A滑走路)
3360m(11024ft) 羽田空港(16L/34R:C滑走路)
3050m(10007ft) 三沢空港(10/28)
3000m(9843ft) 新千歳空港(01L/19R:A滑走路) 新千歳空港(01R/19L:B滑走路)

羽田空港(16R/34L:A滑走路) 伊丹空港(14R/32L:B滑走路)

青森空港(06/24) 函館空港(12/30) 広島空港(10/28)

鹿児島空港(16/34) 熊本空港(07/25) 長崎空港(14/32)

那覇空港(18L/36R:第一滑走路) 大分空港(01/19)

岡山空港(07/25) 仙台空港(09/27) 下地島空港(17/35)

2800m(9186ft) 福岡空港(16/34)
2740m(8990ft) 県営名古屋空港(16/34)
2700m(8859ft) 茨城空港(03L/21R:A滑走路)茨城空港(03R/21L:B滑走路)

小松空港(06/24) 那覇空港(18R/36L:第二滑走路)

2500m(8202ft) 羽田空港(04/22:B滑走路) 羽田空港(05/23:D滑走路)

成田空港(16L/34R:B滑走路)

秋田空港(10/28) 旭川空港(16/34) 福島空港(01/19)

花巻空港(02/20) 北九州空港(18/36) 神戸空港(09/27)

高知空港(14/32) 久米島空港(03/21) 釧路空港(17/35)

松山空港(14/32) 女満別空港(18/36) 米子空港(07/25)

宮崎空港(09/27) 新潟空港(10/28:B滑走路)

帯広空港(17/35) 静岡空港(12/30) 高松空港(08/26)

徳島空港(11/29) 山口宇部空港(07/25)

2440m(8006ft) 岩国空港(02/20)
2200m(7218ft) 稚内空港(08/26)
2000m(6562ft) 奄美空港(03/21) 福江空港(03/21) 八丈島空港(08/26)

石見空港(11/29) 出雲空港(07/25) 松本空港(18/36)

宮古空港(04/22) 紋別空港(14/32) 中標津空港(08/26)

南紀白浜空港(15/33) 新石垣島空港(04/22)

能登空港(07/25) 大館能代空港(11/29)

隠岐空港(08/26) 佐賀空港(11/29) 庄内空港(09/27)

種子島空港(13/31) 徳之島空港(01/19)

鳥取空港(10/28) 富山空港(02/20) 山形空港(01/19)

与那国空港(08/26)

1900m(6234ft) 対馬空港(14/32)
1800m(5906ft) 大島空港(03/21) 利尻空港(07/25)
1500m(4921ft) 北大東島空港(03/21) 南大東島空港(02/20)

奥尻空港(13/31) 札幌丘珠空港(14/32)

多良間空港(18/36) 屋久島空港(14/32)

国際線運航では最低3000mは欲しい。意外に短いのは羽田空港と福岡空港。

日本で一番長い滑走路は成田空港のA滑走路と、関西空港のB滑走路で共に4000mの長さがあります。

一般にB777-300ERやB787-9などの長距離国際線仕様機を最大離着陸重量で運航するためには、最低でも3000mの滑走路が必要になってきます。

なので、アメリカやヨーロッパへの定期便がある成田関空中部などは3500m以上の滑走路を有しているというわけですね。

一方で注目したいのは、先ほど滑走路の本数でNo.1であった羽田空港です。

羽田空港は滑走路の本数こそ多いものの、一番長い滑走路はC滑走路の3360mで、B滑走路とD滑走路は2500mしかありません。

このうちD滑走路は、北風で運用されている場合には騒音問題の関係で、夜間の国際線で優先的に使用される滑走路です。

国際線で2500mですとお世辞にも十分な長さとは言えないですから、実は羽田空港は国際線にとって結構条件の厳しい空港であったりするのです。

国内では運航便の多い地方拠点空港は、大体3000mの滑走路が設置されている印象ですが、福岡空港意外にも2800mしかありません。

同じく、以前は中部地方からの国際便の拠点であった県営名古屋空港2740mしかありませんが、これらの空港は比較的市街地に近い内陸にある空港です。

おそらくは土地の所有問題などで、容易に滑走路を長くすることができなかったという政治的な事情が想像されますね。

2500mではB787やB767クラスの中型機が、2000mではB737やA320が運航可能。

表を見ても分かるとおり、数の上で日本で一番多いのが2500m2000mの滑走路です。

大体の目安で話をすると、2500mならB787の国内線仕様B767などの中型機材がちょうど運航できる長さと言えます。

一方で2000mとなると、特に冬場に積雪があるような状態ではB787やB767での運航はかなり難しくなります。

このような2000m滑走路での主役は、ジェット旅客機の中でも小型機材に位置づけられるB737A320と言えるでしょう。

2000m未満ではリージョナルジェットやプロペラ機での運航が基本。

さらにとりわけ離島などの空港になると、2000mよりもさらに短い滑走路を持つ空港がいくつかあります。

この長さですとB737やA320でもなかなか就航するのが難しく、運航の主役はリージョナルジェットプロペラ機(ターボプロップ機)に移ります。

リージョナルジェットの代表的なものがジェイエアフジドリームエアラインズ(FDA)が運航するエンブラエル社のE170や、ボンバルディアのCRJシリーズです。

またターボプロップ機となると、ANAウイングス琉球エアコミューター(RAC)が運航するDHC-8-Q400や、日本エアコミューター天草エアラインATRなどが思い浮かびます。

    

終わりに

いかがでしたか?

大きな空港では長い滑走路がいくつもあるというイメージは変わらないかもしれませんが、細かく見てみると意外な印象を受けた空港もあったのではないでしょうか?

また、日本全国でどの空港の滑走路がどれぐらいの長さであるのか、さらにそれぞれに適した運航機材の大きさなどを知っておくと、地域特有の運航事情が垣間見れて非常に興味深いのです。

空港に立ち寄ることがある際には、滑走路の数や長さにちょっと注目してみてはいかがでしょうか?

 

以上!

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