こんにちは。ころすけです。
「仕事を辞めたい!」
このように考えている人は少なくないでしょう。
辞めたい理由は金銭的なものから業務への不満など様々です。
得てして「業務への不満」や「業務とのミスマッチ」が理由で仕事を辞めたいと思うことは、逃げの思考と捉えられて躊躇する人も多いかと思います。
ですが、世の中根性だけで乗り切れるのであれば苦労はしません。
体が発するサインは正直なもので、少なくとも抑え込むのではなく、今後の人生設計の参考とすべきなのです。
この記事では、業務への不満・不安からくる心身の反応に焦点を当てて、以下について人生設計のヒントを提供します。
1. 仕事を辞めた方が良いと考えられる人に現れる、心身が発するサイン
2. 実際に起こす行動のヒント
3. 仕事を辞める不安を和らげる考え方
会社を辞めた方がよい人に現れる、心身のサイン4つ
1. 会社に行く前から辛い、休日でも出勤日のことを考えてしまう
これは要するに、体が仕事に対して拒否反応を示している証です。
ただし、もう少し深堀すると、単に「辛い」という一言だけで表現するのは不十分かもしれません。
正確には、仕事をすることに「恐怖」「怯え」からくる逃げの感情がある場合は要注意です
例えば、単に「仕事行くのが面倒だな」とか「休日はもっと息抜きしたい」という感情が強い「仕事が辛い」は、実はあまり深刻ではありません。
なぜならこの状態は、まだ仕事での困難に対して正面からケンカができている、または適度に距離を保った精神状態であるからです。
この場合は、本人は辛いと思っていても意外とその状態を継続することは可能で、現状維持で耐えることにデメリットはあまりありません。
一方で、仕事に対して恐怖や怯えの感情がある場合は事情が異なります。
この場合は、逆に仕事の困難に対して向き合えていない状態ですから、我慢したところで何も克服できないことはもちろん、現状を継続することで状況が悪化する可能性があります。
休日も出勤日のことを考えてしまってロクに息抜きできなかった
不安や恐怖の感情は、その対象が後にやってくることが分かっていると、物理的に離れている場合でも頭から離れないものです。
ここで、不安だから克服のための準備をしよう=正面からケンカができている状態であれば、状況が好転する可能性があります。
ですが、不安や恐怖によって逃げている状態では、休日や出勤前という本来は仕事と全く無関係な領域をただ消耗することになります。
この場合は現状を継続すると、体力的・精神的にも状況がどんどん悪化していくだけなので、早めに現在の環境を変えるべきなのです。
2. 仕事のためのスキルアップに意欲が湧かない
仕事に対してネガティブな感情を抱く原因の1つに、仕事が思うように進まないという課題があることは非常に多いです。
仕事で成果が出ない事が、業務への不満やミスマッチの感情に向かうのです。
これを解決する方法は、基本的に以下の2つのどちらかしかありません。
自分が変わるか or 環境を自分に合わせるか
自分が変わる方法の1つがスキルアップです。
スキルと言うと、業務に必要な知識・技量を高めて課題解決能力を向上させることが基本です。
ですが広い意味では、困難に対して向き合う術など、精神的なスキルも含まれるかもしれません。
いずれにせよ、個人的なスキルを向上させようとするのであれば、受け身ではなく能動的な感情が必要になります。
現状を打破したいにも関わらず、能動的なスキルアップ意欲が全く湧かないのであれば、必然的に周りの環境を変えることを考えるべきなのです。
さらにスキルの停滞は、現状の課題を解決できないだけでなく、将来の課題をより困難にする可能性があります。
年功序列が基本の日本型雇用では、年数と共にスキルが向上することが大前提です
「ちょっと耐えてみよう」と提案する人の多くは、現状維持=無害と考えますが、実際は現状維持=状況悪化です。
向上心を持てない時間が長く続けば続くほど、状況は加速度的に悪化していきますから、それならば早めに環境を自分に合わせることを検討しましょう。
3. 業務の成功を願わなくなった
これは先ほどのスキルアップ意欲にも、大きく関連する要素です。
そもそも人がスキルを向上させようとする場合、何の目的もなくいきなりスキル向上意欲が湧くことはありません。
人は何かしらの成功を求めています。
成功するためには目標が必要です。
目標がないとスキルが停滞します。
スキル向上は最終的に何かを得るための手段なので、当然その目的が必要です。
生き生きと働いている人は、仕事で求められる成功=個人の成功が成立しています。
また、スキルが向上しないだけならまだしも、業務の成功を願わないマインドでは単純に普段の仕事の品質が低下します。
「どうでもよい」と思う仕事のクオリティが高くなるわけがありません
仕事の品質が下がると周りの目線も厳しくなりますから、やはり状況はどんどん悪化していきます。
4. 心身疾患の症状が出た。
心身疾患とはうつ病やめまい、動悸といった身体的なストレス反応が表に出た状態です。
この場合は危険信号です。迷っている暇はありません。
身体的な影響が出た場合は、たとえ環境が変わった場合であっても後遺症として引きずる可能性がありますから、非常に深刻な事態と言えるでしょう。
本来であれば、こうなる前に何らかの対処をしておくべきだと言えます。
ですが、往々にして身体に影響が出るまで無理をしてしまう人が後を絶ちません。
その理由は、日本人独特の「辛抱強さ」を奨励する気質もあるかと思いますが、同時に我慢や現状維持に対する誤った認識があるように思います。
先ほどから述べている通り、現状維持=状況悪化となるケースは多々あります
身体に反応が出た場合は躊躇せずに、環境を変えるための行動を起こしましょう。
【ちょっと余談】僕個人の経験談。
新卒で入社した会社では1~3まで当てはまっていた。
僕は新卒で入社した会社を2年で退社して、別業界に転職しています。
この時のことを振り返ると、心身疾患以外の状況については当てはまっていたように思います。
元々第一志望の業界・職種でなかったことに加え、職場の雰囲気・考え方も自分とは少し合わないなと感じていました。
当時は金曜日がものすごくうれしい反面、土曜の夜あたりから「あと何時間でまた仕事か・・・」みたいなことを考えていました。
仕事で頑張りたいという思いはあったのですが、何というか、頑張り方もよく分からないというような状況ですね。
入社して1年半ほど経って振り返った時に、「やっぱりこのままじゃダメだな」と思ったのが、最初の転職を決意したきっかけです。
環境は変わっていない上に、自身の何かが変わったわけでもないので、トータルで状況がどんどん悪化しているなと感じたのです。
仕事に合う合わないはあります。
その後に転職して、一番興味があった航空業界へ転職します。
転職後はどうだったかと言うと、前業界にいたころとは全く逆でした。
もちろん全てが楽というわけではなく、苦しいこともありましたが、はっきり言って全然違います。
何が一番違うかと言えば、困難に対しても「こうしてみようかな」という能動的な意欲が自然と湧いてくることでした。
自分自身で能動的に動こうと思える環境は、本当に大切です。
これには業界自体が興味あるものであったことと、自分自身の「こうしてみようかな」が受け入れられやすく、実行しやすい職場風土だったことが大きいと思います。
職種や職場に対して合う or 合わないは確実に“ある”と断言します
自分が環境に合わせることばかりが正解ではなく、環境の方を自分に合わせることもやはり解決策の1つなのです。
同業界で転職。再び暗雲が垂れ込める。
実はその後、同じく航空業界内で2度目の転職をしましたが、これが現職です。
今回は前職の職種・業務に過度なストレスを感じていたわけではなく、主に別理由での転職です。
その結果どうなったかと言うと、働き甲斐という意味で、はっきり言って環境は以前よりも悪くなりました。
主に職場風土の問題で、「こうしてみようかな」という能動的な意欲が通らない、抑え込まれる環境になったことが大きな要因だと感じています。
その結果、「休みなのに会社に行きたくないと考える」や「会社業績への無関心」など、最初に転職を決意した時と同じような感情が再び沸き起こっています。
仕事自体は前の内容とほとんど変わらないので、原因は仕事をする周りの環境にあると断言できます。
やはり仕事に「合う合わない」はあるのです。
【解決のヒント】辞めた方が良い=いきなり辞めろではない
正確には「今の環境」から離れてみましょう
4つのサインに該当する人は、ぜひとも仕事を辞めることを検討すべきと思いますが、いきなり辞めろとは言いません。
正確には、今の環境を少し変える努力をしてみましょうということです。
例えば、社内で部署異動して状況が好転しそうなら、異動希望を申し出るのもありだと思いますし、業務担当を変えてもらうのもきっかけになるかもしれません。
転職活動を始めるだけでもオーケー
まず大前提として、転職活動=絶対に転職するではありません。
他にどんな業界や仕事があるか、眺めるだけでも良いのです。
そうして少しでも興味が湧く仕事が見えてくれば、その段階で想いを徐々に寄せていけば良いわけで、見つからなかった場合でもマイナスにはなりません。
選択肢がある=精神安定剤です
転職活動は選択肢を増やすための行動ですが、動いてみないことには選択肢は増やせません。
世の中には転職エージェントなどの転職支援サービスがあって、登録から相談、実際の転職活動に至るまで無料で実施することができます。
無料で選択肢を増やせるのであれば、なおさら躊躇う必要はありません。
転職支援サービスには例えば以下の転職サイトがあります。
1. doda
2. リクナビNEXT
3. リクルートエージェント
4. マイナビ転職
5. マイナビエージェント
6. パソナキャリア
7. エン転職
転職支援サービスは複数のサービスを同時に利用することが可能です。
さらに最近では、20代の若手や、高卒・専門卒に特化した転職支援サービスもありますから、自身の状況に合わせてサービスを選択できます。
未経験NAVI(20代の高卒や専門卒に特化した転職支援サービス)
趣味や副業を始めてみるのもあり
転職活動に限らず、趣味や副業を始めてみるのも選択肢を増やす方法の1つです。
趣味は直接的に仕事に結びつくわけではありませんが、趣味を通した人とのつながりが転職のきっかけになったり、趣味そのものが自分にあった職業・職種に気づくヒントになるかもしれません。
副業では、記事を書いて商品を売るアフィリエイトや、最近ではYoutubeでも広告収入によって成功を収める人が登場しています。
副業で本業以上のもうけを出すのはかなりハードルが高いので、あくまで人生の選択肢や視野を広げる意味合いで試す価値があるということですが、選択肢がある=精神安定剤です。
フリーランスとして仕事を受注することも可能で、ランサーズやクラウドワークスといった、クラウドソーシングサービスがあります。
登録してどのような仕事があるか眺めるだけでも、選択肢の拡大に繋がると思います。
ただの我慢はお勧めしません
現状の職種・職場を維持する場合であっても、ただの我慢はすべきではありません。
先ほどから述べている通り、現状維持=状況の悪化です。
もしも事情があって現在の環境を維持しなければならない場合も、何か少しでも変化を起こすことが必要です。
上司や同僚に話ができるのであれば、現状の想いを伝えるだけでも有効です。
もっとも、社内の他人への相談は、場合によっては職場環境の悪化を招く可能性がありますから、人は慎重に選ぶようにしましょう。
仕事を辞めることを過度に怖がる必要はありません。
そもそも仕事を辞めないのはリスクゼロなのか?
いざ仕事を辞めるとなった場合、そこにリスクがないかと言えばゼロではありません。
ですが、辞めない場合のリスクだってゼロではありません。
何度も述べている通り、現状維持=状況悪化に繋がるケースはたくさんあります。
もしも現状に我慢して無理がたたった挙句、精神を病んで普通に生活できない、動けない体になったら元も子もありません。
往々にして、様子見をすること=リスク回避と思われがちですが、本当にそうでしょうか?
そう考えると、「思い切って仕事を辞めてみよう」というのも、合理的な1つの選択肢であると思えるはずです。
次の転職先でもダメだったら・・・・
これも仕事を辞めるのを躊躇う大きな理由の1つです。
結論を言うと、それはその時になってから考えましょう
理由は先ほどと同じで、「このまま今の状況を続けていてもダメだったら・・・」も言えるからです。
もちろん、最終的には自分が落ち着ける職場や職種に辿り着くことが重要ですが、仕事に合う・合わないがあるのは事実です。
今の職種・職場は自分には合わないと割り切って、次の環境を模索することも大切なのです。
動かなかったら逆に可能性はゼロです。
失うリスクの裏には得られる可能性があることに目を向けましょう。
逆に言えば、動かない分だけ可能性はどんどん少なくなっていきます
ここでも、現状維持=状況の悪化になる可能性について、目を向ける必要があります。
もちろん、取った行動によって失うものと得るもののリスク評価を、断定して押し付けることはできません。
ですが、動かなかった場合のデメリットから目をそらし、動いた場合に得られる可能性に目を向けないのは、やはり偏った考え方だと僕は思います。
転職活動を始めるなど、少なくともほとんどリスクにならない範囲で取れる行動もあるはずなので、動いた先にある可能性に目を向けることは非常に有効なのです。
以上になりますが、この記事を読んで、みなさんの「なるほど!」や生き方のヒントに繋がれば幸いです。