20年前だけど、このシーンは鮮明に覚えている
Youtubeをなんとなく見ていたら、松坂のプロ初登板の動画が目に入ったので、これまたなんとなく見ていました。
松坂のデビュー登板と言えば、何と言っても例の片岡が三振するシーンですね!
内角高めのストレートで155km/h!
僕はリアルタイムで見ていた世代ですが、当時の注目度の高さははっきりと覚えています。
そして例のシーンももちろんバッチリ覚えています。
当時は今みたいに全球団、特にパリーグの試合なんて簡単に見られなかったはずですが、このシーンが鮮明なのはニュースなどで何度も取り上げられたからでしょうか?
松坂の方がどうとか、大谷がどうとか
この試合の動画はたくさん上がっていますし、某掲示板なんかでもネタになっていることが多いですが、決まってこんなやり取りがあるんですよねぇ。
「やはり松坂はすごかった。大谷より球速遅いけどキレあるんじゃね?」
「これだから懐古厨は・・・。思い出補正掛かってるだけで、ダルビッシュや大谷の方が上だよ!」
みたいな。
個人的には、松坂のストレートは伸びもあったと思うし、スライダーのキレと合わせて投球レベルは現在まで含めても歴代最高峰だったと思います。
一方で、最近では大谷みたいに軽々と160km/h近く投げる投手がたくさんいて、単純な技術レベルでは今の方が上だという意見も間違ってないなとも思います。
けれど、少なくとも「印象に残るシーン」という意味では、このデビュー登板が歴代屈指であることは理由を含めて間違いないなと思うのです。
印象に残るシーンは演出が際立つ
このシーンが語り継がれるのは、思うにあらゆるタイミングや演出的要素が神がかっているからではないでしょうか?
具体的には以下の3つです。
① 初登板で自己最速というタイミングが絶妙すぎ
これは結構ポイントだと思います。単に数字上の意味合いだけではありません。
なぜかと言えば、オープン戦があったとはいえ、初登板ってことはほとんどのお客さんにとっては初見なわけです。
「どんな球を投げるのかな?」と想像が膨らんでいたんですね。
で、多分誰もまさか155なんて数字出すとは思ってなかった。
高校時代の最速が151(だったかな?)なわけですが、それぐらいを期待はしてても、自己最速をいきなり出すとは思わない。想像の上をいかれたわけです。
② 初回3アウト目の決め球というタイミングが絶妙すぎ
これも数字以上の演出効果だと思います。
もしも155出したのがツーストライク目とか微妙なタイミングだったら、ここまでの印象は残っていなかったでしょう。
他に同等のタイミングがあったとすれば、一人目の井出への初球。すなわちプロ初登板の初球ぐらいでしょうね。
片岡の空振りが絶妙な引き立て役になったというのは言うまでもない話です。
③ 155km/hという数字が絶妙すぎ
これも以外とあるんじゃないかと。
ポイントは想像のちょっと上だったってことと、155って数字のキリの良さだと思うんですよね。
これが154とか156だったら、それでも名シーンだったかもしれないですけど、演出点としては半分ぐらいじゃないでしょうか?
どうでしょうか?
やっぱりプロ野球なんだから「魅せる」ことって大事だと思うんですよね。
「魅せる」にはいろいろあると思いますが、単にプレーが洗練されているだけではなく、場面とかビジュアル的な要素とかもあると思うんです。
この初登板、特に155km/hを出したシーンには「魅せる」要素が詰まっていたと思います。
ちょっとガツーンってやられた感じすらあった。
そういう意味で、やっぱりこのシーンは決して懐古厨なんかではなく、歴代屈指の名シーンではないかなと思います。
最近はいろいろあるけれども
ところで僕、実はドラゴンズファンなんです。
だから松坂に関しては今年はいろいろあって、ちょっと残念な気持ちがあるところ。
でも、何気なく動画見てたらたまたま目に入って、やっぱりこれは印象的なシーンだと改めて思った。
それで思ったことを書いたとそんな感じ。
ドラゴンズは○○年連続Bクラスとか、チームのごたごたとかあるけれど、こんなのみたく印象に残るシーンが来シーズン多く見られるといいですね。
では!