こんにちは。ころすけです。
2020年8月7日に福岡空港国内線ターミナルの展望デッキがリニューアルしたことをご存知でしょうか?
新しい展望デッキはただ新しくなっただけではありません。
大人から子供、さらには航空写真愛好家から単純に飛行機を眺めるのが好きな人まで、幅広く楽しめる仕様になっているのです。
新展望デッキの様子と見どころを紹介します。
新展望デッキへの行き方
まずは新展望デッキの場所と行き方を押さえておきましょう。
新展望デッキは、福岡空港国内線ターミナルのちょうど真ん中あたりに位置していて、駐機スポットの8番と9番の間に位置します。
行き方ですが、上の画像を見るとちょうど空港ビルの中央付近になるのですが、実際はビルの一番南端(ビルに入って左手側)にあると考えてください。
というのも福岡空港国内線ターミナルビルの南半分は全て保安検査後に入れるエリアで、航空会社カウンターやレストラン・ショップなど、自由に出入りできるエリアは中央から北半分だけなのです。
下は1Fのフロアマップですが、チェックインカウンターの並びの左端エリアにあるエスカレーターまたはエレベーターを使用します。
また、このエリアはちょうど地下鉄駅の連絡口にあたります。
なので地下鉄駅から来る場合は、改札を出たすぐのエスカレーターで上階に上がり、そのまま横に移動せずにさらに上の階を目指せばたどり着くことができます。
空港の案内では展望デッキは4Fと紹介されている場合がありますが、実際は3Fと4Fにまたがった構造で、3Fからも4Fからもデッキに出入りすることができます。
3Fまで上がると4F行きのエスカレーターがありますが、3Fからデッキに出る場合はそのまま奥のエリアに進みます。
4Fからデッキに出る場合は、エスカレーターを上がった正面がデッキ入り口です。
↓3Fから行く場合は突き当たりに竹乃屋という居酒屋さんがあります。
↓竹乃屋から左右どちらかの脇道に進むと、展望デッキの入り口がそれぞれあります。
新展望デッキから見える景色
展望デッキ (3F) の様子と景色
いよいよ展望デッキからの眺めの紹介ですが、まずは3Fから。
↓こちらはデッキから南側を見た様子。
↓こちらはデッキから北側を見た様子。
かなり広々としていますが、以前の展望デッキのなんと4.5倍の広さがあるそうです。
そしてちょうど両脇が8番、9番のスポットなので、両スポットに駐機中の飛行機が間近に見えます。
↓8番スポットに駐機中のB787-8。このアングルからですと、貨物の積み下ろしの様子などがよく見えます。
そして何と言っても、この新展望デッキ最大の見どころは、誘導路を通過する飛行機との近さでしょう。
下の図を見ても分かるとおり、新展望デッキは駐機場にせり出すような位置にあるのが特徴で、すぐそばの誘導路との距離が非常に近いことが分かります。
↓目の前を通過するピーチのA320です。フェンスはワイヤー製なので、写真撮影の邪魔になることがありません。
↓JALのB767です。肉眼だともう少し大きく見えた印象ですね。
↓デッキにはなんとソファーが設置してありました。クッションの効いた座り心地でしたが、雨の日は中にしまうのでしょうか?
天気の良い日はリラックスできそうですね。
展望デッキ (4F) の様子と景色
続いては4Fの展望デッキです。
4Fと3Fは螺旋階段で繋がっていますし、先ほど紹介したように、ビル内で4Fに上がってからデッキに出ることも可能です。
↓4Fは3Fと比べてかなり広々としています。
↓誘導路へのせり出し具合は3Fの方が若干大きいですが、4Fからもやはり目の前を通過する飛行機を間近に見ることができます
↓4Fは北側の8番スポット方面にもデッキが続いていて、8番スポットの飛行機を見下ろす位置で眺めることが可能です。
↓8番スポット付近には子供用の遊具がありました。
地上で列を成す飛行機をイメージしているようですが、打ち上げられたクジラのように見えますね・・・
いずれにしても、子供が遊べるスペースがあるのは、お子さん連れの方にとってはありがたいと思います。
飛行機の地上走行ルート。小型の飛行機は目の前を通らない可能性アリ。
新展望デッキの最大の目玉はやはり間近を通過する飛行機ですから、できるだけ多くの飛行機を目の前で見たいところだと思います。
ですが全ての飛行機が目の前を通過してくれるとは限らないのです。
下の図は福岡空港を南向き(RWY16)で離着陸する場合の地上走行経路の例を示しています。
福岡空港の国内線ターミナルは、空港の北端にあるのが特徴で、展望デッキのちょうど目前からやや右手が滑走路末端になっています。
つまり飛行機はここから離陸滑走を開始します。
この場合、①~⑧スポットの機体は離陸時に目の前を通らずに離陸開始位置まで移動します。
なので展望デッキの間近を通過するタイミングは、離陸時ではなく着陸した際に、反対側の滑走路末端からやってきてスポットインするタイミングになります。
もしくは、北風(RWY34)での離陸であれば、同じく反対側の滑走路末端に向かうタイミングでチャンスがあります。
一方でスポット⑨番以降に駐機する飛行機については、さらに注意が必要です。
特にスポット⑬番以降は、DHC-8-Q400やATRなどのプロペラ機が主に駐機しています。
これらの飛行機が南風(RWY16)で離陸する際は、展望デッキの目の前を通過して離陸開始位置に移動しますが、状況によっては手前の誘導路からインターセクションデパーチャーを実施する可能性があります。
機体の重量が軽い場合などは長い滑走路を必要としませんから、時間短縮も兼ねてより近い誘導路の位置から離陸を開始するのです。
「こちらにやってくる!」と思ってカメラを構えたにも関わらず、目の前まで来てくれないことがあるので注意が必要というわけです。
近くにあるお店など
カフェ・レストランなど
展望デッキで飛行機を眺める場合でも、ただベンチに座ってくつろぐ場合でも、何かドリンクでもあるといいですよね。
展望デッキの入り口付近にはいくつかテイクアウトができるカフェがありました。
↓タリーズコーヒー(3F)
↓スターバックス(3F)
↓キャンベル・アーリー(3F)。テイクアウト系ではないかと思いますが、窓に面した席からは駐機スポットが眺められるようです。
↓4Fの北側にはソラガ・ミエールというビアガーデンがあります。
フィットネス・マッサージ (2F)
↓3F展望デッキの真下(2F)にはANYTIME FITNESSがあります。
飛行機を見ながらエクササイズができるのはここしかないでしょう。
すぐ隣にはグローバル治療院というマッサージ店もあります。
これらのお店は2Fにありますが、通常の2Fフロアとは繋がっていません。
一度3Fに上がってから、展望デッキ入り口付近のエスカレーターを降りる必要がありますので、迷わないように注意が必要です。
情報ひろば (4F)
空港ビル4Fの展望デッキ付近には、福岡空港の施設や成り立ちが学べる「情報ひろば」というスペースがあります。
↓滑走路やエプロンエリアに設置された航空保安施設の解説がされています。
↓福岡空港の歴史が紹介されています。
↓今やすっかり有名になったフライトレーダー24が操作説明付きで紹介されていました。
飛行機好きの人であれば、4F展望デッキを訪れた際にぜひ立ち寄っていただきたいですね。
終わりに
いかがでしたか?
僕個人としては、なんと言っても飛行機をより間近で見ることができるようになった点で、以前よりもかなりグレードアップしていると感じました。
また、以前と比較して敷地が大幅に広くなっているので、窮屈さを感じずに飛行機を眺めることができると思います。
じっくりと飛行機を見るのもいいですし、ソファに座りながらただぼーっとするだけでも良いかもしれません。
福岡空港を訪れることがありましたら、ぜひリニューアルした展望デッキに足を運んでみてはいかがでしょうか?
以上!